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ホラー映画『機械じかけの小児病棟』

ホラーだけど、しんみり。
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機械じかけ・・・って(汗)
どうしてこんな邦題になったのか、観ていけば理由はわかりますけど、いくらなんでもヒドイですよね。観る気が失せます。もっとマシな邦題はなかったのでしょうか。Calista Flockhart主演ですが、演技が上手です。さすがです。
オカルト映画って実は血みどろ系より怖いはずなのに、本作は怖くありません。上質なドラマを観ているようでした。ですので、最後はウルッと来てしましいます。





舞台はイギリスの島。

島には、老朽化が原因で閉鎖予定の病院があります。大部分の片付け、患者の移動は終わっているのですが、一部の病棟だけは、受け入れ先の病院がパンク状態のため、待機中です。
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その病棟は、10人弱いる子供たちがいます。小児病棟ですね。


この日も、当直の夜勤看護婦、スーザンが待機しています。



夜、患者の一人であるマギーが詰所にやって来ます。
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「スーザン、彼女が来たのよ」


怯える顔で、マギーは訴えます。


スーザンは青ざめ、マギーに部屋に戻るように言いつけます。
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「その話はもう・・・しないで!」

悲しい表情で病室に戻るマギー。


ところが同室の少年が、足の痛みを訴えました。
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当直の医師と共に、スーザンはレントゲン室で撮影をすると・・・

骨折でした。

もう一度、撮影すると・・・


ボキッ!!

何と!また折れたのです!!

スーザンは怯え、「この病院はおかしい」と呻くのです。




数日後、スーザンが病休を取ったため臨時で看護師を雇うことになった病院。
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見た目が病院というより、城ですね。





エイミーがやって来ました。重い過去を持つ彼女の復帰場所が、この病院の小児病棟だったのです。
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昼担当看護師のヘレンが、エイミーを子供たちに紹介します。




冒頭出てきたマギーもいます。一人、積木で遊んでいます。
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マギーは重い病気で、余命が残りわずか。激しい痛みを伴い、それにより感情の起伏が激しく、ヘレンは彼女を嫌っています。エイミーは、何かを感じ取り、マギーに話しかけるのです。

「積木は楽しい?」
「・・・会話をしているの。シャーロットと」
「???」

シャーロットが誰なのか、聞き出せぬまま夜を迎えます。

エイミー、初の夜勤です。


その夜、激しい音と叫び声らしき悲鳴が聴こえ、エイミー以外にも子供たちが驚き起きてしまいました。
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音は、既に閉鎖された2階から聞こえたのです。


子供たちに大丈夫と伝えたエイミーでしたが、不安でたまりません。


翌朝、骨折少年を移送するために、エレベーターに乗ったエイミーたち。車いすに乗る少年が青ざめます。
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下に降りるはずなのに、閉鎖されている二階にエレベーターが動いているのです。

老朽化による誤作動だと言い聞かせ、エイミーは必死で助けを呼びます。しかしエレベーターはそのまま、二階で止まるのです。何とか外にいるメンバーに助けてもらったものの、この病院はおかしいと感じるエイミー。



そんな中、マギーは言うのです。
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「スーザンなら知っている。この病院に何がいるかを」




スーザン宅を訪れたエイミーでしたが、スーザンは死亡していました。
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エイミーは絶句。
触れてはならない、何か危険な雰囲気をプンプン感じてしまうのです。



その為、精神が不安定になったエイミーは、常備している安定剤を服用します。彼女は昔、患者を死なせてしまった過去がありました。彼女の責任にはならなかったものの、救えなかった命を思うと、薬に手が伸びてしまうのです。

やっと復帰した現場でも、おかしな事が起こるので滅入ってしまいました。
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医者のロバートは慰めます。



しかし、下心があったようで・・・
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キスに発展しそうなところでエイミーが止めます。




病院に渦巻く『悪意』は、とうとう牙を剥きだします。
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職員が、マギーの積み木を片付けようとすると・・・




そして目の前に、機械をはめ込んだ足が見えました・・・。
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見えた途端にドーンッ!!
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死者が出たことで、俄然エイミーは奮起し、閉鎖された二階に向かうことを決意します。




これはヤバイんちゃう?
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それでも勇気を振り絞って探索を続けます。
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そして重要なアイテムをゲットするのです。
マギーが言っていた「シャーロット」の写真を入手できたのです。ついでに言うと、フィルムもゲット出来ました。これでシャーロットとは誰かがわかります!



ロバートと一緒に観てみると・・・
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シャーロットは、骨形成不全症のようでした。

骨がポキポキと折れてしまう難病です。
ちょうど、マギーと同じくらいの年齢でしょうか。
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痛々しい手術映像です。
当時は、医療も発達しておらず、患者に苦痛だけを与えてしまう治療が多かった為に、シャーロットは非常に辛かったはずです。



看護師と一緒に積み木遊びをしています。
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まるで、マギーとエイミーを見ているようです。




病院で起こる怪奇現象は、シャーロットが起こしているのでしょうか。
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映写機で観賞中、突然、部屋に亀裂が入ります!!
驚くエイミーたち。

シャーロットの行動でしょうか。

病院にとどまるのは危険と判断したロバートは、すぐさま脱出を決意。子供たちを避難させなければなりません。
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残っていた職員数名で、子供たちの身支度を進めますが、その間にも亀裂が発生し、倒壊の恐れが出てきました。


「彼女、怒ってる」
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マギーは二階を見上げながら呟きます。

シャーロットの怒りは、マギーをも巻き込んでしまうのでしようか。


外部と連絡を取りようにも、転院のために連絡手段はすべて携帯電話です。
しかも、嵐のせいで電波が通じません。

エイミーは病院近くに住んでいる職員宅に車を走らせます。到着したエイミーは事情を必死に説明し、病院に同行してもらうのですが・・・。



ネタバレ↓↓↓



同行した職員の話。

シャーロットは、患者の少女ではなく、看病していた看護師だったのです!!
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骨がポキポキ折れるのも、すべて看護師の仕業です。
少女への歪んだ愛が、離れたくないという一心で、彼女を傷つけていたのです。病院側に事実が分かった時、看護師シャーロットは、少女を殺害。

少女が付けていた器具を、自分の体に捻じ込むと、エレベーターから飛び降り自殺しました。

壮絶すぎます。


シャーロットは、子供たちと別れるのが嫌で、少年の足を折ったり、子供たちを転院される事を阻止していたようです。


「病院から出るのは逆効果だわ」
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連絡を受けて駆けつけた職員に、子供たちが引き渡されてしまいます。


しかし、特に何も起きませんでした。

あれ??

気のせいだったのか?

見渡すとマギーがいません。

「二階に忘れ物がある」と言っていたというのです。

どうして二階に行くのかな(汗)
エイミーは慌てて二階に向かいます。そこでマギーを発見するのですが。

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!!!
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!!!!!
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シャーロット登場です。

もはや絶体絶命!
しかし、機転を利かして辛くも脱出できたエイミーですが、重傷を負ってしまいます。息も絶えだえで助けたマギーを見てみると・・・。


マギーは息を引き取っていました。

亡骸を抱きしめて泣くエイミーですが、彼女の命の灯も消えてしまいます・・・。


★★★★★★★
レビューを見て、後味が悪いと思った方もいらっしゃるかと思いますので、最後のシーンだけ載せておきます。
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病室で眠りにつくエイミー。
側には微笑むマギーの姿がありました。エイミー、助かったんだね!しかも、生き返らせたのはマギーでした。


この姿を見ているのは、たまたま病室を覗いた病人の風景なんですね。
死期が迫る人には霊が見えるという事らしいです。スーザンも、実はシャーロットを目撃していました。死期が迫っていたからでしょう。マギーにしてもエイミーにしてもそうです。
シャーロットの姿が見える者は、いずれ『死ぬ』運命なんです。

その運命をマギーは変え、エイミーを助けました。愛する者を守るためなんです。ウルッと来てしまいます。オカルト特有の、ビクッとかのショック描写が少ないのが素晴らしい。
あんなの目くらましだと思います!



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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

読書感想文『残穢』

久々のヘビー級作品
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・読みやすさ
★★★★☆
・恐怖度
★★★★★
・大どんでん返し度
★★☆☆☆
・感動度
★★☆☆☆
・総合評価
★★★★☆


<あらすじ>
この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが――山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!


5月から、この『読書感想文』をお休みしていました。
理由は昇級試験の為なんですけどね。7月の試験が終わってからも、読む気にはなれませんでした。仕事も忙しかったですし。ですので、この項目を復活させる時は、自分が好きな作家でと思っていたのです。


残穢は、文庫になるまで待っていました(汗)
ある程度は覚悟はしてましたけどキツイですね。
読むのが嫌になった作品は久しぶりです。本当に怖い。
少々の怖さには慣れていたのに、次々と起こる怪現象に「これは実話か?」と錯覚するほどの展開なんです。登場人物は少ないですが、人名の多さがハンパなくて、思わずメモった方がいいのかと思ったくらい。


序盤から中盤までが恐怖のMAXです。
終盤からオチは、意外と肩すかし。怖さに慣れてしまったのかもしれません。


この恐怖に大した事ないと言う読者さんもいますが、私にはピッタリとハマッてしまい、相方がいない時は読めなかったくらいなんですよ。
ヘタレ(;д;)


人気があるのか、来年には映画が公開されるようです。
この恐怖、果たして映像で伝えきれるのか!?

楽しみです!

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

ホラー映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

ゾンビ映画の原点。
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ロメロの初期3部作のレビューも、この伝説的作品にて終了です。
モダンホラーの最高峰、ただのゾンビ映画では終わりません。今、氾濫しているゾンビ映画の礎を作ったのですから。現在はロメロが嘆いてしまうようなカス作品が乱発しているゾンビジャンル。本当の恐怖は、食われる事ではなくて人間同士の争いだという事を、こんなに訴えているのにね・・・。
私も久しぶりの観賞で興奮してしまいました。モノクロだし、作品も古いですがやっぱり味がありますね。





ナイト・オブ・ザ・リビングデットは、1968年公開の16mmモノクロ映画です。
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舞台は、広大な霊園。墓地がいっぱい。日本とは違い、小高い丘がいくつも見えて見晴らしは良いですね。




見晴らしが良いので、第一ゾンビ発見。
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これがまた怖い。





兄妹が、彼をゾンビだと気が付かずバケモノと茶かしている間に・・・
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うわー!ほんまに襲ってきた!!
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けど、トロい。





トロくさいゾンビに、兄は普通にヤラれます。弱すぎ。
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ちなみに、兄はメガネを取ると男前。




半狂乱の妹は、車に乗り込みますがキーは兄が持っています。

ゾンビは石を使って窓を割ろうとします。この映画では道具を使って襲ってくるゾンビが多数登場します。
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このファーストゾンビを演じている、ビル・ハインツマンは、よっぽどこの作品に出た事が誇りなのか、自分でゾンビ映画まで撮っています。しかもゾンビ役で!!


それほどまでに、本作はカルト的作品になっているのです。
結果、ニューヨーク近代美術館にフィルムは保存されるほど、ありがたい作品として鎮座しているのです。


ストーリーに戻ります。
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ゾンビ映画に限らず、こういうパニックに陥った場合、必ずリーダーという存在が必要です。

監督のロメロは、そのリーダー役をあえて黒人にし、当時の世情に波風を与えました。



近年の映画では強い女性像を描きますが、本作ではメソメソする女性が多いです。
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兄が襲われ、生死不明なのはわかります。そして、何もわからず怯えるのも同情できます。


ただ、何もしなさ過ぎ!!

仲間が必死に攻防中に、ボーッとしているのは止めましょう。



リーダーがいれば、それに敵対する人間も出てきます。
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リーダーが、車を使って逃げる作戦を考えれば、地下に籠って助けが来るのを待つ作戦派もいます。





「話し合おうよ!!」
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和を取り持つ人間も出てきます。

平和に(この状況で平和はないだろうけど)、穏便に危機を脱出する方法を皆で考えなくてはならないのですが、うまくいきません。エゴとエゴのぶつかり合い。
命が懸っているのですから無理もないですけどね。



会話で誤解を招く人がいます。

決して悪い人ではないのに、他人から「横柄だ」とか「生意気だ」と思われる人っていますよね。
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言葉が不器用って、悲しいですよね。





危機的状況、けれど実際は何が起こっているかわからない場合、外部情報は大事です。
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ネットが普及していない時代、ラジオやテレビが命綱になるのです。




ただ、現代でも通信手段が遮断した場合は、スマホもPCも役には立たない気がしますね。
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誤報も出回るでしょうし、逆に混乱を招くような・・・。





こんな時こそ、って大事。
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『生きて帰ってきて!』

ホラー映画でも、こんなセリフが出てきますが、高確率で帰って来ません




しかし、ゾンビはノロノロと歩くので、隙間を狙って逃げ切れると思うんだけどなぁ。毎回思うのです。
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モノクロでも食事シーンは迫力がありますね。
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「美味しっ♪」
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家族に食われる気持ちってどうなんだろうか。
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家族がゾンビとして目の前に現れたら・・・
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家族に食われるのはやっぱり嫌だなぁ。
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食われるくらいなら、やっぱり殺すのかなぁ。





あ、またお前か!
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スター級のゾンビですね。





結局、生き残ったのは1人だけ。
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虚勢を張っても、1人だとやっぱり淋しい~!!





足元には死体があるしね。とても生き延びるとは思えない(涙)
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そして生き残った1人もゾンビと間違えられ・・・
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★★★★★★★
リアルタイムで観た人は、この作品をどう思ったのでしょうか。
当時、賛否両論だったと聞きます。
今の人が観ても「怖い」という感想にならないでしょう。モノクロな上に、グロくもないですから。
それでもゾンビ映画の原点なのです。
人間の醜い部分に、ゾンビという肉付けがされているヒューマンドラマでしょう。ゾンビはただのスパイスです。面白いか否かなんて言葉では、まとめられないのです。

ゾンビ映画の原点。
ゾンビはあくまで副産物。一番怖いのはやっぱり人間でした。「人間」とは、実は普遍的で醜いという姿を、ロメロは今後も作品として残していくのでしょうか。


テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

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