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ホラー映画『4匹の蝿』

観客を放置プレイする展開!
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ダリオ・アルジェント。
巷では『変態監督』などと揶揄されますが、話題作りには事欠かないのは確かです。
本作は幻の映画と言われ、ファンにはたまらないはずなのですが、観賞してみると期待値以上の内容ではありませんでした。ただ、独特の映像作りに、つい見入ってしまい最後はアルジェントお得意の「放置プレイ」で終了。
ツンデレ監督もいいところです!!




アルジェントは、色彩の表現に関しては本当に素晴らしい監督だと思います。
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イタリアの素晴らしい景色を、うまく切り取る才能と言いますか。
とにかく「イタリアに行きたい!」と思わせる手腕は見事。


ただ、ストーリーと言いますと、観客には大したヒントを与えず、いきなり会話からスタートする『ツンデレ』なのです!

ドラマーのロベルトは、1週間前より謎の紳士に付きまとわれています。
レコーディング中や、日常の日に至るまで、ロベルトの周囲を見張っているかのようなのです。

そしてついに、廃業した劇場まで追い詰めます。
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「君、私は尾行などしておらぬよ」
「とぼけるな!」




「いい加減にしたまえ!」
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ただの言い争いなのにナイフを取り出した紳士。

そしてロベルトを刺そうと襲いかかります!
ところがロベルトはナイフを奪った瞬間、逆に紳士を刺してしまいました!

血を流して息絶える紳士。
唖然とするロベルトに照明がバーンッ!
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どうやら誰かがいるようです!


パシャパシャパシャ・・・


何と、変なマスクを被った野郎に写真を撮られてしまいました!
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正当防衛とはいえ、刺した瞬間は明らかにロベルトが犯人扱いです。


このまま警察に事情を説明すればいいものを、ロベルトはビビッてそのまま帰宅です。

翌日、自宅へ昨晩殺した男の身分証明書が届きました。
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おびえるロベルト。
この時点で警察に届けを出さないがために、次々と殺人事件が起きてしまうのです!



ロベルトの自宅では今日も友人たちが遊びに来ています。
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悪趣味な友人が、サウジアラビアの斬首処刑の話で盛り上がっています。

ロベルトの豪邸、実は妻のニーナの物です。
変なバンドでは食っていけないのでしょう。大金持ちのニーナは、ロベルトの何に惹かれたのでしょうかねぇ。



ロベルトはまた何かを自宅で見つけます。
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何と!
レコードの隙間に、昨晩の写真が挟まっているではありませんか!

・・・招いた友人の中に犯人がいる?
動揺するロベルトの姿をジッと見つめる家政婦。怪しいです。



友人たちが帰り、ロベルトはベッドで夢を見ます。
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友人が話していた斬首刑の夢。

冷や汗をかいて飛び起きたロベルトは、家の中に誰かがいるのに気が付きます。

恐る恐る探索してみると、誰かに首を絞められました!意識が遠のきそうになった時、襲撃者は去って行くのです。

物音に気が付いた妻のニーナが駆け寄ります。
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命の危険を感じたのか、ロベルトはここでアッサリと殺人を自供してしまいます。

驚くニーナ。そりゃそうだ。
そして隠していた殺人事件の写真が紛失していたのに気が付き「きっと、写真を回収しに来たんだ」とロベルトは息巻きます。
けど、どうせネガはあるからそんな危険を冒すかね?


「あなた、夢でも見たんじゃない?」
ニーナの何気ない一言で、ロベルトは激怒!
ニーナだって心配してるのに、情緒不安定に陥ってしまうロベルトでした。



そんなロベルトが藁をも掴む思いで相談した相手がこちら
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インコと生活しているのには好感が持てますが、名前を「クソ野郎」って(汗)

服はボロボロ、自給自足の生活を過ごすこの仙人とロベルトの関係性はまったく見えません。


「とにかく事故なんだ」
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ロベルトの自己中心的な考えはどうにかならんのか。




仙人は「ボディーガードと探偵を雇え」と言います。
ごく普通の、まあ理に適ったアドバイスですね。
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この映画で一番まともなのは、実はこの仙人じゃないかと思うくらい、本作の出演者はクセ者ぞろいです。




そんな中、ロベルト宅の家政婦が誰かを脅しています。
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どうやらこの家政婦は、ロベルトの挙動不審な状況を見て、犯人に気が付いたようです。

脅したら最後、こういう人間はヤラれます。
長々しい追撃を受け、家政婦は惨殺されてしまうのです。



自宅でその通報を受けたロベルト夫婦。
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ニーナはすっかり参っていました。

ロベルトが殺した紳士は別として、ここで初めて殺人事件が起きるのです。ロベルトも身近な人間が殺されたとあって動揺が隠せません。バンドメンバーも心配します。けど、相談できないロベルト。



そして驚くべき事実が!
あの紳士が生きていた!!
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「オモチャのナイフで殺されるフリをしたり、あいつの自宅に潜り込んだり、いろいろあんたの指示を受けてきたけど、殺人までは聞いてなかったぜ」
「・・・」
「俺は・・・降りるぜ。謝礼はたんまりと貰うけどな」





「ギャーー!!」
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犯人を脅迫したメンバーが殺されたのは、これで2人目。
犯人の意図はわかりませんが、かなり残酷な奴です。特にこの紳士は、何回も殴られた後、ワイヤーで首をキリキリと捩じられるという、痛い殺され方をされますから。




自分が殺した紳士が生きていて、しかも殺された(ややこしいな)とは知らないロベルトは、紹介された探偵事務所に向かいます。
そこには、むさくるしい中年男性が1人。
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「あら~♪いらっしゃ~い♪」


「・・すみません、部屋を間違えました」



ドリフか!

探偵アロージオは、オネエである事をオープンとし、この3年間、一度も事件を解決していないと公言します。
「1件も解決してないんですか?」

「そうよ♪けど、統計上、今回の事件は絶対に解決すると思うの♪」
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ロベルト、完全に呆れてしまいます。仙人に紹介されたものの、失敗だという失望が隠せません。

ところが、このアロージオは見事な活躍を見せます。
そう、犯人がわかってしまうのです!

アロージオの活躍など知らず、失意のロベルトの元から、恐怖に怯えた妻、ニーナは去ってしまいました。
もはや止める気力もないロベルト。自分と一緒にいれば、ニーナにも危険が迫るかもしれない。至極、まっとうな考えです。

そんなロベルト宅へニーナのいとこ、ダリアがやって来ます。
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実はダリアはロベルトを愛しており、その気持ちはロベルト本人や、妻のニーナでさえ気が付いています。ダリアの熱い情熱は、誰が見てもわかり過ぎなのです。




けど、こうなるかねぇ↓
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警察にも行かず、ただ家に閉じこもって「怖い」と言っているロベルトが、本当にアホな男に見えます。



イチャイチャしている2人とは別に、アロージオはとんでもない事実を発見します。
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この時ばかりは、アロージオはからに変わった瞬間です!




アロージオの勘は冴えわたり、ある精神病院へ調査に伺います。
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殺人妄想の兆候があり、3年間入院していました。父上がお亡くなりになって退院されましたが、こちらとしてはまだ不安定だと判断したのですが」




どうやら『犯人』の事を医者が話している模様。
犯人は精神病院に入院していたのですね。
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アロージオ、ここまで来たらオネエなんかじゃない!
立派な探偵だ!




そんなアロージオも、犯人には勝てませんでした。
犯人はアロージオの追跡に気が付き、先手を打ちました。
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心臓にブスリと注射!
なんて遠回しな殺し方なのだ!





『おめでとう。ご名答だ』
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死に際に犯人からお褒めの言葉を戴き、アロージオの顔が少し微笑んでいたように見えたのは私だけ?

犯人の正体に気が付いたアロージオが死んだ事を、またしてもロベルトは知りません。幸せな奴。




そんな中、ロベルト宅でロベルトを待つダリアにも危機が!!!
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何と、犯人に額を切られた後、階段から落ちて絶命してしまいます!死ぬ前にロベルトと愛し合えて良かったね、ダリア・・・。





警察の検視立ち合いの為、ダリア家族やニーナも呼ばれますが「とてもそんな気にはなれない」と断ります。
そしてロベルトがある実験に立ち会います。
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何と、ダリアの眼球を取り出し、その網膜が最後に見たモノを映像化する装置があるというのです!
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ダリアのなれの果て・・・。目玉だけとは悲しい。


さあ、実験開始です!



警「なんですか、これは」
医「さあ・・・蝿ですか?」
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ロベルトにも質問されますが、わかるわけがありません。


蝿が4匹。
一体なんでしょうか。



ロベルトが不在の為にダリアは殺されました。
もう一刻の猶予もありません。
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仙人より銃を貰い、断固戦う決意をしたロベルトですが、もうさすがに警察に出頭した方がいいのでは?と思います。実際、無実なんですけどね・・・。

無実とは知らないロベルトは、そのまま眠ってしまいます。



その時、見た夢。
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斬首刑で首がはねられた景色・・・。





慌てて起きたロベルトの前に立っていた者は・・・
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「4匹の・・・蝿。お前だったのか」


★★★★★★★
ホラー映画ではなく、グロいサスペンスでした。
サスペンスがゆえに、犯人は伏せておきますね。しかし相変わらず雰囲気作りだけは最高に上手なアルジェント。ダラダラとした時間経過も、その独特な雰囲気で見入っちゃいますよ。
そして際立ったキャラ設定が面白い。頼りない主人公は別として、魅力的なキャラが次から次へと出てきては死ぬ(笑)
最後に登場する犯人に関しては、別段驚くほどではありません。
なんならこのレビューを読んで下さった方々は「あいつじゃね?」と薄々感じているのではないでしょうか。犯人の独白が長いったらありゃしない。ミュージカルレベルに長い。
そして唐突なエンディング。
「え?」ですよ。
アルジェント、さすがだ。視聴者は口をあんぐり開けて放心状態まちがいなし。
4匹の蝿の回収も、かなり強引でございました(汗)





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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

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