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読書感想文『リラ荘殺人事件』

トランプにそんな意味があったのか!
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・読みやすさ
★★★☆☆
・恐怖度
★☆☆☆☆
・大どんでん返し度
★★☆☆☆
・感動度
★☆☆☆☆
・総合評価
★★☆☆☆

<あらすじ>
埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。その夜、橘と紗絽女の婚約発表に、学生たちは心のざわめきを抑えられなかった。翌日、リラ荘そばの崖下で屍体が発見される。横には死を意味する札、スペードのAが。そしてスペードの2が郵便受けから見つかり、第二の殺人が起こる。事件は連続殺人の様相を呈し、第三、第四の殺人が―。本格ミステリの金子塔を復刊!


限られた空間の中で、いかにして殺人を行うのか。

私も読みながら推理する性質なので、こういう作品は俄然燃えます!
さて読み始めてみると本作は、犯人捜しが意外と簡単かなと思っていました。何せ、登場人物は学生が7人。その学生が身を寄せる宿舎の管理人夫婦が2人。合わせて9人しかいません。
そのうち、殺害される人数は5人(+部外者2人)なんですから、消去法でいくと3人が残り、必然的にその3人の内の誰かが犯人だって事になるじゃないですか。

しかーし!


実際はそんなに甘い推理では片付けられません。
本作、作者の鮎川氏の代表作という事もありますので、そうそう私のような生半可者に犯人がわかるわけがないですよね。


死者のそばにはエースのトランプが順番に置いてあるんですけど、これが一番の「見せ場」であり、「トリックの鍵」ともなります。勘の良い方はもしかすると、このトランプの意味に気が付くのでは?
私はちーっとも気が付きませんでした。
(いつもの事やね)


そして推理小説を読んでいて感じたんですけど、トリックが派手な場合、犯人の動機が弱い場合があります。
ただ、純粋な「悪」を根底に持っている者こそ、動機なんて関係ないんでしょうね。そこが犯人を見破れない原因でもあります。
ちなみに、犯人の会話を読み返してみても、少しも犯人のように見えません。
人は欲により鬼畜になる。
少し古い作品ですが、そこは良く表現できていたと思います。

残り10ページほどで、トリックや謎を回収した手腕もあっぱれです。


人間を人間と思わない狂気が、被害者の人生を狂わせてしまう。
どうか、こんな人が身近にいませんように!!


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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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