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『The Lovely Bones』

ピーター・ジャクソンの復活を望む!
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ホラー映画じゃなかったwww
ダークファンタジーですね。ダークファンタジーと言えば『パンズラビリンス』を最近観ましたが、あっちの方がよっぽどグロかった。
14歳で殺された少女という前提がなければ観なかったかもしれない。ピーター・ジャクソンじゃなかったらもっと観なかったかもしれない。戻ってきて!『ブレイン・デッド』時代!
本人も『指輪物語』を撮り終えた後、ゾンビ映画を撮りたいと希望してたようですしね。



<大いにネタばれあり>

何回も繰り返し観た方が味がある作品。
たとえば、主人公のスージーは「ブサイク!」と思ったら段々と綺麗になっていきますし。
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14歳のスージーは誕生日に買って貰ったカメラで写真を撮る事が大好きな少女。
将来は動物写真家を夢見て、毎日パチリと撮影。被写体は何でも。気になるモノはすべて撮影して楽しんでいたんですが、これが重大な意味を持つ事になろうとは!!




天真爛漫で好奇心旺盛、そして家族を誰よりも愛していたスージー。
お祖母ちゃんに「お前は長生きするよ」と言われますが。
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幼い命はあっという間に断たれてしまう。
しかも『殺された』って!
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この映画はスージーの独白で進みます。

死んだスージーの独白ですから、あの世からの呟きでしょうね。
人生これから!という時に無残に少女を殺害した人物。


意外とそばにいたんだな。
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人殺しがバラを育ててるなんて。
これも犯人にとってはスージーを殺害する為の余興に過ぎなかったんですよ。

犯人の男はシリアル・キラーです。

異常なまでに神経質で、身だしなみや家の中に至るまで几帳面に清掃してある。

密かに計画している事をスケッチしている。
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んん?
トウモロコシ畑に穴でも掘る計画でしょうか。スケッチが完成すると倉庫で作業開始です。



そんな事とは露知らず、スージーは父親とお話し中。
14歳になった娘に父親として想う気持ちを伝えます。家族を明るく平和にしているのはお前なんだよと。
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一家の大黒柱は自分でも、成長した娘を信頼し愛している気持ち。



夜、男はトウモロコシ畑で作業します。
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獲物を捕らえる『罠』をしかけるために。用意周到に狡猾に。



スージーの家族を紹介しましょう。
お互いラブラブな両親と妹と弟。
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ネタバレとはなりますが、幼い弟は別にして、歳の近い妹リンジーの活躍は目を見張るものがあります。犯人の男を一発で見抜くのですから!


事件当日。


母親から手編みの派手な帽子を渡されたスージーは恥ずかしくて不機嫌に。
これが最後だとわかっていたら「愛している」と伝えたかったでしょう。
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リンジーに「お似合いよ」と茶化されて、ますます不機嫌なスージー。思春期の微妙な心情を察してやれよ(笑)



男は通学姿のスージーを見つめます。
ロックオンです。
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アメリカでは「メーガン法」という法律が制定されてから、近隣住人が幼児性愛者なのかを知る権利があります。アメリカでは幼児が犠牲になる犯罪件数はそれだけ多いという事です。



スージーには相思相愛の男性レイがいます。

レイとの淡い恋を実らしてあげたかった。
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話をするだけて舞い上がってしまうほどのプラトニック。スージーが可愛い。



「この日曜日に会えないかい?」甘い言葉。
レイとの初キス・・・!
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・・・が阻まれた!!!
邪魔が入って未遂に終わってしまったキス。
けど日曜日に大好きなレイとデートが出来る♪幸せ♪私は初恋の人とデートが出来るんだ♪

いつもより遅くなってしまった下校時間。薄暗いトウモロコシ畑を通って帰宅を急ぐスージーに声を掛ける男が。


「君、サーモン家の娘さんだね」


自分が作った子供用の遊び場を見て欲しいと懇願する男。
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通常だと危機管理能力が働いたでしょう。しかし、この日はレイとの幸せな時間に満たされていて心の隙ができてしまった。



それに何と魅力的な地下室だろう!
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「一番に入っていいよ」
「・・・ほんとうに?」
「もちろん!」


このあと、スージーの身に起きた事は非常に悲しいものです。
敢えては説明しません。
恐怖、痛み、絶望・・・スージーが味わった苦しみは筆舌しがたい。


あまりにも帰りが遅い娘を心配して、夜の街を奔走する父親。
自宅に警察がやって来て「家族内で揉め事はなかったのか」「悩んでいる様子はなかったのか」と質問。警察だって仕事だしプロだ。無神経な質問の中にヒントを見つけようとしている。両親はそれが耐えられない。娘は不良なんかじゃない!



スージーは自宅近くにいました。
正しくは魂がです。
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早く両親に会いたい!その一心でした。自宅に入るも両親の声しか聞こえず(警察の声も)、事情が呑み込めない。



光に導かれた先には
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血だらけの服。泥だらけのバスタブ。風呂に浸かる男。顔にはタオルが掛けられていて判別できない。

スージーは恐るおそる近寄ります。

洗面台はより一層の血だまりが出来ていました。剃刀の近くに見慣れたアクセサリーが置いてあります。
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自分が身に着けていたもの・・・

ワナワナと震えるスージーをよそに、風呂場の男がタオルをめくる。
その顔は「あの男」だった!!

「助けて!!」
全身全霊の叫びをあげたスージー。自分はこの男に殺されたのだ。


翌日、トウモロコシ畑でスージーの帽子が見つかりました。付近に地下室らしきものがあり、破壊されていて調査中とのこと。刑事は帽子に付着した血液の量から「残念です」と伝えるのが精いっぱい。
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泣き崩れる母。
希望を捨てない父。


死体も見つかっていないのにスージーの死を受け入れられるはずがない!
けれど現実はそれを足元から崩れさせる。
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残された家族を守っていかなければ。父は強く妻を抱きしめます。それしか今はできないのです。



男の近辺にも当然ながら捜査の手が伸びています。
非常に狡猾ですから入念な証拠隠し、隠滅を図っています。しかし、今回は警察の着手が早かったため、一部証拠を部屋に残したまま警察の質問に答える男。ハラハラドキドキ。
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しかし証拠を目の前にしておきながら去る警察の無能さ!!何やってんのよ!!
観てるこっちはイライラしちゃう。



スージーはとても美しい場所にいました。
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地球上にない色彩、景色に一時の幸せを感じるスージー。
美しい景色を前にしても、思い出すのは家族やレイのこと。ああ、レイとのデートをすっぽかしてしまった。レイは悲しんでいるだろうか?


娘の気持ちは父親の心を動かす力に変わります。父はスージーが生きていると感じるのです。
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生きていないとしても、娘は自分に助けを求めているような突き動かされるこの衝動。いつだって子供を誰よりも愛するのは両親なのですから。


美しい場所にはスージーと同じ年頃の「ホリー」という少女がいました。
「あなた、まだ何も気が付いてないのね」と先輩風を吹かしてますが、なにかとスージーを気遣う一面も。

もう現世には帰れないという自覚はあるスージー。
「元気でいることがパパに伝わったと思う」とホリーに言います。
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「本当に?」
ホリーの顔は疑ってます。確かにこんな形で家族と離れてしまうのは淋しい。もっとやりたいことがあった。人生を満喫したかった。けれど、両親が悲しんでいる姿を見るのは忍びない。


スージーが死んで(正しくは行方不明)からというもの、あんなに仲が良かった両親は険悪に。
父の悲しみがスージーがいる場所でも伝わってきます。

どうしたら家族が元のようになるの?
自分はどうやって伝えればいいの?スージーは見守る事しかできません。

妹リンジーに彼氏が出来て、初めてのキス。
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ホリーと共に、微笑ましく見ていたスージーの目には涙が。「なにが悲しいの?」ホリーはまた質問してきます。悲しくなんかないわ、妹が幸せになっている姿を見ているんだから。

・・・キス。
私もレイとしたかった。スージーはレイの生活も見守っています。

レイはスージーの事を忘れるまでいかないにしろ、少しずつ生活を取り戻しています。新しい彼女も出来たようだし。


スージーの事件は、サーモン一家に相当なダメージを与えました。
いつまでも犯人を捜そうとする夫の行動に耐え切れず、母は家を出て行きました。母はこんなに悲しい思いをするのなら、スージーの事を忘れようとさえするのです。それほどまでに辛いことなのです。


姉がいなくなってから、リンジーの気持ちにも変化が起き始めます。真面目な姉に倣い、悲しみを乗り越えて町一番の優等生となるのです。
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地元紙にも名が載る(事件に関連付けてですが)有名人。



小児愛者は一度で満足する性癖ではありません。
あろうことか男が次に目を付けたのは妹のリンジーなのです!
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姉スージーを毒牙にかけてから時も経たずして最悪な行動を起こす最強変態。

一方、父はスージーが残したネガを毎月現像しています。
お世辞と上手じゃない写真。見れば見るほどつらいですが何か見つかればと思っていたのです。

一枚の写真に目が釘付けになる父。

隣人の男が写っている写真に感情がザワつきはじめ、とうとう男の家に向かいます。
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父の訪問に少し驚く男。しかし平静を装います。会話らしい会話はなく、男が作業中(罠作り)の手伝いを買って出る父。

スージーがいた頃には手入れが行き届いていたバラが枯れている。
「もう飽きましたから」
男が何気なく返した言葉。
枯れたバラをそっと手に取る父。黒ずんだバラが一気に美しい赤に染められていく。父はそれがスージーのメッセージだとハッキリわかりました。

振り返った父の顔に驚く男。
「・・・もうお引き取り願いませんか」
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この男が、この男が娘を!?
父は男を追いかけ回した末、家宅侵入罪で警察に御用となりました。男は訴えることはしませんが(厄介だから)、父の行動にリンジーも正義の心が沸々と沸き上がったようでして。
自分が男に狙われてるとは知らず、探偵じみた行動をとるようになります。父の遺志を受け継ぐ形ですね。


スージーも男に対して激しい激情をぶつけます。当たり前だ。逆に殺してやりたいくらいだ。
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スージーの激しい一面にホリーもビックリ。


スージーは男に殺された。
魂は現世とあの世の狭間にいる。許せない。自分の命を奪った男が許せない!
荒れた気持ちのスージーを待っていたのは、男が犯した数々の罪でした。そう、男が手にかけたのはスージーだけではなかったのです。

幼い少女、少年・・・目を覆うような死体たち。

その中にはホリーの姿も。
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そうか、私はホリーと同じように殺されあの世にいるんだ。死んだのだ。
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自分が図多袋に入れられ、金庫に遺棄されたこと・・・思い出した。そうなんだ。




とうとう「リンジー探偵」が男の家に侵入し、見つけた証拠。
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トウモロコシ畑の図面と、リンジーの頭髪は決定的だ!
警察に通報するも、男は一歩先に逃亡!運のいい奴!!



証拠隠滅を図るため、スージーの死体が入った金庫を捨てる男。
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この廃棄場は今日で閉鎖され、コンクリートが流し込まれることになっています。完全犯罪の成立ですよ!

これでいいの!?スージーの遺体は永久に無くなってしまう。


スージーの目の前に
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男に殺された少女たち。
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こんな年端もいかない子まで殺したのか!!スージーは涙します。この子達と天国に行こうと。

自由な場所に行きましょうとホリーに促されますが、スージーは「やり残したことがあるわ」と言います。


男を殺す?
家族に最後の挨拶?



いいえ、スージーが心から願っていたことは初キス。
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レイの彼女の体を借りてレイに会いに行きました。所作ですべてを見抜いたレイは微笑みます。


「レイ・・キスして」



時が経ち・・・


男は逃亡中ですが、犯人はわかりました。サーモン一家の気持ちに区切りが出来たのです。
バラバラになった家族は少しずつですが一歩ずつ前に進んでいます。
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母が戻ってきました。
父も幸せそうです。
妹リンジーは妊娠しました。新しい命がサーモン家に生まれようとしています。



悲しくて失踪後は一度もスージーの部屋に入らなかった母。
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窓を開け、風を入れ・・・部屋を見渡す。
「愛してるわ、スージー」

忘れることなどできない愛しい娘。
自分たちの一部としてスージーは生きていくのだ。




男はどうなったのか?





それ相応の罰を与えてほしかったけど、アッサリした死に方だった。
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腕はもげてたけどネ♪♪



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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

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