『ブレーキ』
ひとり芝居
これは判断が難しい映画ですね。シチュエーション・ホラーの部類ですが残酷度は0。
秘密の暴露を小出しにするから最後まで飽きずには観れましたが、面白いかというと個人差がありそう。オチも多少は読める。二段落ちってやつ。けどオチを知って「ヤラレタ!」ともならない。
良い材料を使ってるのに、味付けにムラがある料理のよう。食べても腑に落ちないみたいな。
観終わった後の虚無感しか残らない。
ジェレミーが目を覚ますと、そこは箱の中。
透明な箱みたい。けど頑丈で割れそうな気配は一切なし。動きに制限があるくらい狭いのです。ちょっと待って、ここはどこよ?
何、この数字は。
カウントダウンしてるぞ。
意識がハッキリしてくるにつれ、監禁されているのは理解できました。呼びかけても反応はない。
透明ボックスに閉じ込められていますが、車のトランク内のようです。つまり、車で監禁されている事しかわからない。車は走行中。
ジェレミーが箱の中にいる前は、N.Yだったはずですが、なんでここにいるのよ?
足元に無線機がありました。
ヘンリーという男と繋がり、ジェレミーと同じ状況下にいる事がわかりました。
同じような箱に閉じ込められた男が2人いるということか。
ヘンリーという男は完全にパニック状態で、ペラペラ喋りだします。仲間がいると思って安心したのでしょう。
「自分は出張中に拉致された国防省の職員だ」
「どうして箱の中に閉じ込められているのだ」
質問攻めだけどジェレミーだって知りたいよ。
ちなみに自分はギャンブルで作った多額の借金のカタをつけるためにN.Yにやって来たのだが。
例のカウントが0になった瞬間。灯りが付きました。
ずっと暗いまんまかと思ったぜ。
と、車が急発進しました。
なんやねん!どこに連れて行くねん!
と、また車内が暗くなりました。
絵葉書を放り込まれます。運転席と繋がっているパイプから投げ込まれたのです。
ホワイトハウスの絵葉書には「ルーレットの場所を教えろ」と書かれています。
ジェレミーの顔色が変わります。
どうやら犯人の目星がついたみたいだ。この時点で視聴者側はジェレミーが何者か知りません。ただ、借金を抱えた男だけでは済まない素性の男のようですね。
「ジェレミー、何の用?」
恋人モリーの声だ!
見ると透明ボックスの上面に携帯が貼ってある!
ジェレミーの借金の事やだらしない生活態度にウンザリ気味のモリーが、この状況を知る術はありません。
「モリー、落ち着いて聞いてくれ。今すぐベンと連絡を取るんだ」
「あなた、携帯を持ってるでしょ?」
「頼む、大事なことだ。俺は今監禁されている」
「は?」
「今すぐ、ベンと連絡を取って大統領を守れと伝えるんだ!!」
大統領を守る。
ジェレミーの正体がわかってきました。どうやらアメリカ大統領を補佐する特別捜査官のようですね。そしてこの事態を起こしている犯人はテログループに間違いないでしょう。
カウンターは4分毎に表示され、犯人の意図がわかった以上、自分に拷問を仕掛けてくるのは間違いありません。つまり「ルーレット」の場所を吐かない限り、4分毎にキツイお仕置きが待っている。
蜂をボックス内に放たれたりと、可愛らしい攻撃を仕掛けてきますが犯人はジェレミーがアレルギー体質と知ってるのです。ただのテログループではないですね。
死を意味する蜂の攻撃にショック状態に陥りますが、抗体を打たれました。
「何故、俺を・・・殺さない?」
ジェレミーがこの場所を知らせない限り、脱出はほぼ不可能なのですが、犯人たちはワザとカーラジオを聞かせたりするんです。
外の状況をジェレミーに教える事で追い詰めていく作戦。
何て遠回しな・・・。
爪の1枚や2枚をペッと剥がすような拷問の方が効果的じゃないだろうか。まさしく「SAW」のような状況下がおススメだと思う。
シガーソケットで火傷を負わすくらいでジェレミーが簡単に話すとは思えないよね。
ヘンリーの事を忘れていました。
彼にも絵葉書が渡されていて「ルーレットの場所をジェレミーに聞け」と書かれていたようです。何かおかしいよね。
「ルーレットの事は話せない」
ジェレミーの言葉を遮るようにヘンリーがルーレットについて話しだす。
「ルーレットは、首都が攻撃された時に避難する場所のことだろう?」
ジェレミーは冷静に答えます。
「何故、お前がそれを知っている」
「言っただろう、僕は国防省の人間だ。ルーレットの存在は知っているし、一部の者しか場所を知らない」
「・・・」
「頼む、答えてくれ。家族が、僕の家族も人質に捕られてるんだ」
「・・・国に忠誠を誓っただろう?」
ジェレミー、強い!!
ヘンリーの懇願をバッサリ断ち切る!
情けは無用。
だって自分は特別捜査官だ。大統領がいるルーレットは絶対に教えるモンか。たとえ市民が犠牲になっても・・・。
ジェレミーを乗せた車がスピード違反で捕まったようです。
チャーーーンス!
んがっ!
銃撃戦となり、銃弾がトランクとボックスを貫通して被弾してしまいます。
ボックスの破片が足に食い込んだ!!唯一、グロ度が発生した場所がこれとは。
銃撃戦の末、ドライバーが死亡した模様。
パイプから覗くと携帯が!またまたチャンスだぞ!これをゲットして外部に連絡が出来る!
まずは同僚のベンへ連絡です。大統領の命が危ないですからね!
「ジェレミーか。今、どこにいるんだ?」
「車に監禁されてる。テロのようだな」
「お前を含め17人目だ。ルーレットの場所はどこだ?」
「・・・なぜ、聞く?」
「ルーレットの場所を知る者を拉致してるからだ。車には爆弾が搭載されているらしい」
「!!!」
なんと・・ジェレミーが乗っている車に爆弾が。
ヘンリーの話はあながち嘘ではなかったようです。同僚のベンも知らないルーレットの場所。ベンが拉致された自分に場所を聞くか?
とりあえず911に掛けてみる。GPSを使って現在位置を調べてもらったら、メリーランド州と言われた。
嫌な予感がする。
メリーランド州には恋人のモリーがいるはずだ。
モリーに電話をすると繋がりました。
「ジェレミー、どうしたの?」
「今すぐその家を出るんだ!」
「今すぐって、そんな簡単に・・・やだ!誰かが家に入ってきたわ!ジェレミー!」
モリーまで拉致された!ヤバイ!!
他人の家族や市民はどうなってもいいと考えていましたが、モリーの事となると途端に焦り出すジェレミー(笑)
あ!やっと人が見えました!
助けてー!!
ところが、テロ仲間が車に到着しこの善良な市民を射殺。犬も殺された(涙)
このまま車は発進します。
その頃、カウンターは20分となり、気が付かなかったけど4分から格段に分数が増えている。
無線でヘンリーは「15分カウント」だと言います。5分の差は何だろう。
どちらにしろ、良いカウントではない。
車は暴走し、テロリストが焦っているようです。
体中がボックスに当たって痛いのなんの。
無線でも政府の緊急放送が始まりました。
テロが勃発したようです。
大統領の命が危ない。しかし言えない。
モリーの命が危ない。しかし言えない。
言えないんです!
だって彼は特別捜査官だから!!
・・・パトカーのサイレンが聞こえる。
この車にテロリストが乗っているとわかったようですね!ベンの機転なのか?
急ブレーキやスピンで鼻に大ダメージを食らった!
ボックス内は血だらけ!
何もしてないのに血だらけ(笑)
モリーに電話をすると、彼女も車に閉じ込められているようです。
「お願い、助けて!」
「モリー、頑張れ!絶対に助ける!!」
「ジェレミー、奴らがルーレットの場所とか言ってるのよ。お願いだから彼らに伝えて!」
「・・・モリー・・・」
「お願い!!私、死にたくない!!!」
涙がこぼれるジェレミー。
モリーは何も悪くない。悪いのは全て自分なんだ。こんな最悪な俺に愛想を尽かしながらも寄り添ってくれた彼女を心から愛している。今やっとわかった。
「・・・すまない。言えないんだ」
「・・・ジェレミー」
「モリー、愛している。愛してるよ」
「・・・私もよ」
同時にボックスから水が入ってきました!水責めだ!
ベンからの電話です。慌てて取ると・・・
「ジェレミー、ルーレットの場所は?」
「ベン、お前まさか・・・」
「ビジネスだよ、これは」
「!!!友達だと思ってたのに!」
「どうせお前は死ぬ。じゃあな」
顔を覆う水。
息ができ・・・ない。意識が遠のき体が痙攣し始める。
「息をしろ!!!」
眩しい光と声。
視界がボヤけてなにかわからない。ジェレミーは水を大量に吐き出す。
何が起きたんだ!?
「もう終わったんだ!ジェレミー!」
聞き覚えのある声。ベンだ。あいつ・・・チクショウめ。
「合格だ、ベン!素晴らしい結果だ!」
何を言ってんだ?
試験?どういう事?状況が把握できないジェレミーに、ベンが説明します。
「お前の昇格試験だよ。正式に大統領護衛補佐官に任命だ」
「さっきから何を言ってやがる」
「ジェレミー、私よ」
なんとモリーが現れます!!
今までのことは全て仕組まれた試験だったなんて!
ヘンリーも、911の女性も、犬も(笑)
「来月からアジアに飛ぶぞ!とにかくおめでとう」
「・・・」
「確かに今回は初の試みで、大怪我を負わせてしまったな。今後の課題だ」
「だろうな」
モリーと共に救急車に乗ったジェレミー。
試験だって?まったくベンの野郎め。
モリーが付き添いで微笑んでいます。ベンに頼まれ参加したことや、最近はギャンブルをしていない事実をベンも知っていて、あなたを推薦したんだと。
結果的には大統領の危機もなく、本当に良かった。
「モリー、愛してる。結婚して欲しい」
「・・・もちろんよ」
救急車から眺めるワシントン記念塔に、ジェレミーは苦笑します。
「何が可笑しいの?」
「いや、今となってはどうでもいい」
「・・・あの記念塔なのね」
突然インカムを付けるモリー。
ジェレミーに手錠を掛けます。ジェレミーは驚きます。何をしてるんだ?
「聞こえた?ワシントン記念塔よ」
「了解。プランCに変更だ」
「対象者をどうします?」
「用無しだ。始末しろ」
愛する者に殺されるってどんな気分なんだろう。
大統領、助かるといいね(´;ω;`)
★★★★★★★
拉致された!試験だった!やっぱりテロだった!
どうです、この二段落ちは。誰がビックリするのか。
裏話的に言えば、ジェレミー役の俳優はスティーブン・ドーフ。ご存じ『ブレイド』で悪役を演じたヴァンパイアだ。印象をうすーく残すタイプのようで、かの『タイタニック』で主役のオファーが来たのを断った理由が「タイタニックに乗った男」というレッテルを貼られたくなかったからだそうな。
そこまでして印象を消したいのか。そんな俳優が嬉々として演じた捜査官は完全に一人芝居。閉所恐怖症という事実を隠して演じきった役者魂!に乾杯。
しかしカウントダウンの良さが活かされてない、もったいない演出だったなぁ。
これは判断が難しい映画ですね。シチュエーション・ホラーの部類ですが残酷度は0。
秘密の暴露を小出しにするから最後まで飽きずには観れましたが、面白いかというと個人差がありそう。オチも多少は読める。二段落ちってやつ。けどオチを知って「ヤラレタ!」ともならない。
良い材料を使ってるのに、味付けにムラがある料理のよう。食べても腑に落ちないみたいな。
観終わった後の虚無感しか残らない。
ジェレミーが目を覚ますと、そこは箱の中。
透明な箱みたい。けど頑丈で割れそうな気配は一切なし。動きに制限があるくらい狭いのです。ちょっと待って、ここはどこよ?
何、この数字は。
カウントダウンしてるぞ。
意識がハッキリしてくるにつれ、監禁されているのは理解できました。呼びかけても反応はない。
透明ボックスに閉じ込められていますが、車のトランク内のようです。つまり、車で監禁されている事しかわからない。車は走行中。
ジェレミーが箱の中にいる前は、N.Yだったはずですが、なんでここにいるのよ?
足元に無線機がありました。
ヘンリーという男と繋がり、ジェレミーと同じ状況下にいる事がわかりました。
同じような箱に閉じ込められた男が2人いるということか。
ヘンリーという男は完全にパニック状態で、ペラペラ喋りだします。仲間がいると思って安心したのでしょう。
「自分は出張中に拉致された国防省の職員だ」
「どうして箱の中に閉じ込められているのだ」
質問攻めだけどジェレミーだって知りたいよ。
ちなみに自分はギャンブルで作った多額の借金のカタをつけるためにN.Yにやって来たのだが。
例のカウントが0になった瞬間。灯りが付きました。
ずっと暗いまんまかと思ったぜ。
と、車が急発進しました。
なんやねん!どこに連れて行くねん!
と、また車内が暗くなりました。
絵葉書を放り込まれます。運転席と繋がっているパイプから投げ込まれたのです。
ホワイトハウスの絵葉書には「ルーレットの場所を教えろ」と書かれています。
ジェレミーの顔色が変わります。
どうやら犯人の目星がついたみたいだ。この時点で視聴者側はジェレミーが何者か知りません。ただ、借金を抱えた男だけでは済まない素性の男のようですね。
「ジェレミー、何の用?」
恋人モリーの声だ!
見ると透明ボックスの上面に携帯が貼ってある!
ジェレミーの借金の事やだらしない生活態度にウンザリ気味のモリーが、この状況を知る術はありません。
「モリー、落ち着いて聞いてくれ。今すぐベンと連絡を取るんだ」
「あなた、携帯を持ってるでしょ?」
「頼む、大事なことだ。俺は今監禁されている」
「は?」
「今すぐ、ベンと連絡を取って大統領を守れと伝えるんだ!!」
大統領を守る。
ジェレミーの正体がわかってきました。どうやらアメリカ大統領を補佐する特別捜査官のようですね。そしてこの事態を起こしている犯人はテログループに間違いないでしょう。
カウンターは4分毎に表示され、犯人の意図がわかった以上、自分に拷問を仕掛けてくるのは間違いありません。つまり「ルーレット」の場所を吐かない限り、4分毎にキツイお仕置きが待っている。
蜂をボックス内に放たれたりと、可愛らしい攻撃を仕掛けてきますが犯人はジェレミーがアレルギー体質と知ってるのです。ただのテログループではないですね。
死を意味する蜂の攻撃にショック状態に陥りますが、抗体を打たれました。
「何故、俺を・・・殺さない?」
ジェレミーがこの場所を知らせない限り、脱出はほぼ不可能なのですが、犯人たちはワザとカーラジオを聞かせたりするんです。
外の状況をジェレミーに教える事で追い詰めていく作戦。
何て遠回しな・・・。
爪の1枚や2枚をペッと剥がすような拷問の方が効果的じゃないだろうか。まさしく「SAW」のような状況下がおススメだと思う。
シガーソケットで火傷を負わすくらいでジェレミーが簡単に話すとは思えないよね。
ヘンリーの事を忘れていました。
彼にも絵葉書が渡されていて「ルーレットの場所をジェレミーに聞け」と書かれていたようです。何かおかしいよね。
「ルーレットの事は話せない」
ジェレミーの言葉を遮るようにヘンリーがルーレットについて話しだす。
「ルーレットは、首都が攻撃された時に避難する場所のことだろう?」
ジェレミーは冷静に答えます。
「何故、お前がそれを知っている」
「言っただろう、僕は国防省の人間だ。ルーレットの存在は知っているし、一部の者しか場所を知らない」
「・・・」
「頼む、答えてくれ。家族が、僕の家族も人質に捕られてるんだ」
「・・・国に忠誠を誓っただろう?」
ジェレミー、強い!!
ヘンリーの懇願をバッサリ断ち切る!
情けは無用。
だって自分は特別捜査官だ。大統領がいるルーレットは絶対に教えるモンか。たとえ市民が犠牲になっても・・・。
ジェレミーを乗せた車がスピード違反で捕まったようです。
チャーーーンス!
んがっ!
銃撃戦となり、銃弾がトランクとボックスを貫通して被弾してしまいます。
ボックスの破片が足に食い込んだ!!唯一、グロ度が発生した場所がこれとは。
銃撃戦の末、ドライバーが死亡した模様。
パイプから覗くと携帯が!またまたチャンスだぞ!これをゲットして外部に連絡が出来る!
まずは同僚のベンへ連絡です。大統領の命が危ないですからね!
「ジェレミーか。今、どこにいるんだ?」
「車に監禁されてる。テロのようだな」
「お前を含め17人目だ。ルーレットの場所はどこだ?」
「・・・なぜ、聞く?」
「ルーレットの場所を知る者を拉致してるからだ。車には爆弾が搭載されているらしい」
「!!!」
なんと・・ジェレミーが乗っている車に爆弾が。
ヘンリーの話はあながち嘘ではなかったようです。同僚のベンも知らないルーレットの場所。ベンが拉致された自分に場所を聞くか?
とりあえず911に掛けてみる。GPSを使って現在位置を調べてもらったら、メリーランド州と言われた。
嫌な予感がする。
メリーランド州には恋人のモリーがいるはずだ。
モリーに電話をすると繋がりました。
「ジェレミー、どうしたの?」
「今すぐその家を出るんだ!」
「今すぐって、そんな簡単に・・・やだ!誰かが家に入ってきたわ!ジェレミー!」
モリーまで拉致された!ヤバイ!!
他人の家族や市民はどうなってもいいと考えていましたが、モリーの事となると途端に焦り出すジェレミー(笑)
あ!やっと人が見えました!
助けてー!!
ところが、テロ仲間が車に到着しこの善良な市民を射殺。犬も殺された(涙)
このまま車は発進します。
その頃、カウンターは20分となり、気が付かなかったけど4分から格段に分数が増えている。
無線でヘンリーは「15分カウント」だと言います。5分の差は何だろう。
どちらにしろ、良いカウントではない。
車は暴走し、テロリストが焦っているようです。
体中がボックスに当たって痛いのなんの。
無線でも政府の緊急放送が始まりました。
テロが勃発したようです。
大統領の命が危ない。しかし言えない。
モリーの命が危ない。しかし言えない。
言えないんです!
だって彼は特別捜査官だから!!
・・・パトカーのサイレンが聞こえる。
この車にテロリストが乗っているとわかったようですね!ベンの機転なのか?
急ブレーキやスピンで鼻に大ダメージを食らった!
ボックス内は血だらけ!
何もしてないのに血だらけ(笑)
モリーに電話をすると、彼女も車に閉じ込められているようです。
「お願い、助けて!」
「モリー、頑張れ!絶対に助ける!!」
「ジェレミー、奴らがルーレットの場所とか言ってるのよ。お願いだから彼らに伝えて!」
「・・・モリー・・・」
「お願い!!私、死にたくない!!!」
涙がこぼれるジェレミー。
モリーは何も悪くない。悪いのは全て自分なんだ。こんな最悪な俺に愛想を尽かしながらも寄り添ってくれた彼女を心から愛している。今やっとわかった。
「・・・すまない。言えないんだ」
「・・・ジェレミー」
「モリー、愛している。愛してるよ」
「・・・私もよ」
同時にボックスから水が入ってきました!水責めだ!
ベンからの電話です。慌てて取ると・・・
「ジェレミー、ルーレットの場所は?」
「ベン、お前まさか・・・」
「ビジネスだよ、これは」
「!!!友達だと思ってたのに!」
「どうせお前は死ぬ。じゃあな」
顔を覆う水。
息ができ・・・ない。意識が遠のき体が痙攣し始める。
「息をしろ!!!」
眩しい光と声。
視界がボヤけてなにかわからない。ジェレミーは水を大量に吐き出す。
何が起きたんだ!?
「もう終わったんだ!ジェレミー!」
聞き覚えのある声。ベンだ。あいつ・・・チクショウめ。
「合格だ、ベン!素晴らしい結果だ!」
何を言ってんだ?
試験?どういう事?状況が把握できないジェレミーに、ベンが説明します。
「お前の昇格試験だよ。正式に大統領護衛補佐官に任命だ」
「さっきから何を言ってやがる」
「ジェレミー、私よ」
なんとモリーが現れます!!
今までのことは全て仕組まれた試験だったなんて!
ヘンリーも、911の女性も、犬も(笑)
「来月からアジアに飛ぶぞ!とにかくおめでとう」
「・・・」
「確かに今回は初の試みで、大怪我を負わせてしまったな。今後の課題だ」
「だろうな」
モリーと共に救急車に乗ったジェレミー。
試験だって?まったくベンの野郎め。
モリーが付き添いで微笑んでいます。ベンに頼まれ参加したことや、最近はギャンブルをしていない事実をベンも知っていて、あなたを推薦したんだと。
結果的には大統領の危機もなく、本当に良かった。
「モリー、愛してる。結婚して欲しい」
「・・・もちろんよ」
救急車から眺めるワシントン記念塔に、ジェレミーは苦笑します。
「何が可笑しいの?」
「いや、今となってはどうでもいい」
「・・・あの記念塔なのね」
突然インカムを付けるモリー。
ジェレミーに手錠を掛けます。ジェレミーは驚きます。何をしてるんだ?
「聞こえた?ワシントン記念塔よ」
「了解。プランCに変更だ」
「対象者をどうします?」
「用無しだ。始末しろ」
愛する者に殺されるってどんな気分なんだろう。
大統領、助かるといいね(´;ω;`)
★★★★★★★
拉致された!試験だった!やっぱりテロだった!
どうです、この二段落ちは。誰がビックリするのか。
裏話的に言えば、ジェレミー役の俳優はスティーブン・ドーフ。ご存じ『ブレイド』で悪役を演じたヴァンパイアだ。印象をうすーく残すタイプのようで、かの『タイタニック』で主役のオファーが来たのを断った理由が「タイタニックに乗った男」というレッテルを貼られたくなかったからだそうな。
そこまでして印象を消したいのか。そんな俳優が嬉々として演じた捜査官は完全に一人芝居。閉所恐怖症という事実を隠して演じきった役者魂!に乾杯。
しかしカウントダウンの良さが活かされてない、もったいない演出だったなぁ。
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