FC2ブログ

読書感想文『凶宅』

設定は面白いけど、気になる点もチラホラ
20181016200836fe9.jpg

・読みやすさ
★★★★☆
・恐怖度
★★★☆☆
・大どんでん返し度
★★★★☆
・感動度
★★☆☆☆
・総合評価
★★☆☆☆



<あらすじ>
山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。周りの家がどれも未完成でうち棄てられていることに厭な感覚を抱くと、暮らし始めて数日後、幼い妹が妙なことを口にする。この山に棲んでいるモノが、部屋に来たというのだ。それ以降、翔太は家の中で真っ黒な影を目撃するようになる。怪異から逃れるため、過去になにが起きたかを調べ始めた翔太は、前の住人の残した忌まわしい日記を見つけ――。


秋の夜長は読書に良い季節。まったりカフェオレを飲みながら、自分の好きな体勢で読みふける事ができる。至福の時間♪


三津田作品は初めて読みました。

しかも「家三部作」なるシリーズの二番目にあたるらしく、少し焦りましたが書き下ろしなのでまったく別モノらしいです。よかった!

まず「凶宅」というタイトルが凄い。
そんな家、絶対住みたくないし!不穏に気が付くのは小学4年生の少年だけなんですよ。自分が幼い時分から持っている特殊な能力が「この家はヤバイ!」とシグナルを出している。駄目だと。ですが、しょせん子供がどうこう出来る話ではない。大人の事情での引っ越しですからね。

ところが意外にも幼い妹が話し出すのです。
「山からね~、ヒヒノヒが来たんだよ~」

幼いが故に、信ぴょう性も意味もわからない言葉。
ヒヒノヒとは何なのか。これが最後の最後に判明するという、引っ張るな~といった感じ。その誘導が見事だけど、個人的に苦しい見解に感じました。

宅地開発が止まってしまった山の中の一軒屋は、外界からポツンと浮いている。日比野家のメンバーを避け、まるで忌物を見る扱いなんですよ。日比野家以前にも、実は三家族がこの家に越しています。ところが一年も経たずして去っている。意味深~!


そして日比野家以外にある「アパート」「古びた屋敷」も強烈な存在。

特にアパートに住む同級生、幸平くんの強さが唯一の命綱。おとなしくて内気な翔太に比べ、即行動に移せる幸平が何とも頼もしい。翔太が初めてアパートに行くシーンで出会う女性の描写はゾッとしました。

古びた屋敷は完全に「お化け屋敷」の様相。
本作でのアクションパートにあたります。雨戸を締め切った迷路のような屋敷に小学生が行っては駄目!(強制だったとはいえ)
そこで見つけた「日記」がね、またドヨヨ~ンですわ。なんと、翔太が住んでいる家の前家族の娘が書いた日記なんです!一気に加速する「家」のこと・・・。読む手が止まりません!

・・・すべてが終わり。
最後の台詞で読者はひっくり返ったでしょう。またこのパターンだ。ヤラれた!ネタバレしそうなので言えないのがもどかしい(笑)



読みやすいし、そこそこ怖いのに全体評価が低いのは、主人公の翔太があまりにも「小学生らしくない」視線なのが終始気になったからです。邪悪すぎる家に住んで、先手が打てる小学生ってなかなかいないと思うんだな。機転が利かない部分もありますが、そういう時は幸平が助け船を出してるし、2人いると高校生と同じレベルじゃないかなぁ。


山に家を建てるべからず


今ならちょっと理解できる気がします・・・。


スポンサーサイト



テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
プロフィール

智副教官

Author:智副教官
FC2ブログへようこそ!

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR