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読書感想文『レスト・イン・ピース6番目の殺人鬼』

初心者は騙され、経験者は違和感に気づく
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・読みやすさ
★★★☆☆
・恐怖度
★★★☆☆
・大どんでん返し度
★★★☆☆
・感動度
☆☆☆☆☆
・総合評価
★★★☆☆

<あらすじ>
大学生の越智友哉は、中学の同窓会に参加することに。しかし集まったメンバー達は、一様に何かに怯えていた。そんな中、1人が突如変死する。実は既に元級友が6人も、謎の死を遂げているという。更に続く旧友の死に、友哉は元彼女のリカらと共に調査を開始。近現代の連続殺人犯たちをモチーフにした、テーマパークのホラーハウス、“殺人館”の呪いではと推測するが…。このどんでん返し、予測不可能!究極のホラーミステリ、登場!!
-「BOOK」データベースより-


まずはR.I.P.ってなによ?というところから。
意味は「安らかに眠れ」という俗語。日本でいう「ご冥福をお祈りします」に近いらしい。墓石に彫られるこの俗語が本作とどう絡んでくるのでしょう。



ミステリー小説を読み慣れてる方は、早い段階で「違和感」を察知できます。
本作はそれが非常にわかりやすい。違和感を説明するとネタバレ。古典スタイルを使っているがゆえに「どんでん返し」も物足りない。

ここはひろーい目で読み進めていきましょう。


偉そうに言いましたが、それでも筆者の手腕は見事で、ベースとなる「ホラーハウスの呪い」、「中学生の呪い」がマーブル状に入り組み、もしかして呪いは存在するのか?と錯覚さえ覚えるほど。
ホラーハウスは実在の殺人鬼博物館なのでリアリティーは抜群だし、中学生の呪いにしても、懐古な雰囲気を上手に描き切っている。勉強優先の特進クラスってありましたよね?この狭い状況で蠢くどす黒い「絶対悪」が、呪いという形で主人公たちに迫るわけで。


日本国内に留まらず、アメリカにまで渡った謎解き行脚。シリアルキラー大国で、ホラーハウスに関わる殺人鬼についても掘り下げていくなか、ある1軒の家がフューチャーされます。これがね!もうね!凄いのよ!この家で強姦され、バラバラに切り刻まれた少女と、ある人物が同じ●●●●●だったなんて!
ここは満点を差し上げます。


呪いの原因を解明しない限り、次々と仲間が死んでいくのに調査が一向に進まないから、ハラハラしっ放し。主人公たちも焦るんだけど、死ぬスピードが上回ってるから、死ぬのが当たり前のように麻痺してしまう。


6番目の殺人鬼という副題ですが、冒頭の実在殺人鬼とは別にいる「本当の悪」について言及しているわけで、世界観が180度ガラッと変わってしまうオチに賛否両論でしょう。
偶然とはいえ、アメリカに渡った事や中学の特進クラスの事もすべて、本当にすべて一気に解決します。この回収結末は拍手を送りたい。強引だけど回収は回収だ。本当に強く言います。強引なネタばらしが展開されて、読者はひっくり返るでしょうね。

しかも最後の最後、呪いが発動したのは驚いた。←ああ、ネタバレかもしれないっ!




ちなみに。

私が違和感を感じた部分というのは、特進クラスメンバーご用達である保健室のシーン。
保健の先生が急に退職し、数ヶ月後に遠い土地で見かけた彼女のお腹が膨らんでいた描写があります。
私の勘がピーンッと発動ですよ。これってさ、漫画「AKIRA」と同じでは!?

ということは、お腹の子の父親は・・・
Σ(゚□゚*)マジカヨ!!



はぁ・・・よく出来た小説だ(笑)
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テーマ : 怪談/ホラー
ジャンル : 小説・文学

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