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読書感想文『13階段』

これがデビュー作!?恐ろしい子!
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・読みやすさ
★★★★☆
・恐怖度
★★☆☆☆
・大どんでん返し度
★★★☆☆
・感動度
★★☆☆☆
・総合評価
★★★☆☆


<あらすじ>
釈放した服役囚・三上純一に、定年間近の刑務官・南郷正二がとある仕事を持ちかける。それは10年前に起こった殺人事件の再調査であり、犯人とされる死刑囚・樹原亮の冤罪を晴らせば多額の報酬が貰えるというものであった。民事賠償で家族が困窮を窮めていた三上はその話を受ける。
事件は10年前、千葉県中湊郡で起こり、ベテランの保護司夫婦が惨殺されたというものであった。犯人とされる樹原亮は、事件現場近くでバイク事故を起こし意識を失っていたところを発見され、状況証拠によって犯人とされ死刑判決を受けていた。ところが、樹原自身はバイク事故の影響で「階段を上っていた」というおぼろげなこと以外、事件前後のことを思い出せなくなっていた。
死刑執行まであと約3ヶ月。樹原の言う「階段」をヒントに三上と南郷は中湊郡で調査を始める。やがて、三上と事件の意外な共通点が浮かび上がってくる。

-wikipedia参照-


これがデビュー作なのか、高野和明!脱帽である!
持ち前の筆力もさることながら、使い古された着眼点をここまで掘り下げ、ハラハラさせるとは並はずれた新人だ。

『使い古された』と言ったが、死刑囚に関する本は、かつてたくさん出版されている。
法律も世情も時と共に変化していく中で、未だ変わらないモノはある。
その歯痒さを、登場人物の視点で語らせていくので非常に感情移入しやすい。数々の犯罪者を見てきたベテラン刑務官と、殺人犯の相棒。普通だとあり得ない設定も妙にしっくりくるのも技術のなせる業。


読破後、両親にこの本の素晴らしさを説明したら、すっかり魅了されたらしく現在貸出し中www
3人で「日本の死刑制度」の話もしました。
3人3様の答えがあり、考えさせられました。・・・本当に、一言では語れないですよね。



テーマがテーマだけに、ズシンと重いストーリーが続くとのかと思いきや、意外とアクションシーンが多い。
だから止まってる暇なんかない。ページをめくるスピードも増します!次々と重要な人物が出てくるし、死刑執行の時間は刻々と迫る!



そりゃ映画化になるわけだ。
(テーマが良いよね)




この映画の仕上がりに高野本人は納得していないようです。確かに、小説は小説の良さ、映画は映画の良さがある。
まずは・・・小説を手に取ってほしい。

息が詰まるほどの切なさが、ある人物の「独白」で終わります。

この独白によって、序盤から中盤までの違和感が払拭されます。


ネタバレかもしれませんが、違和感を感じた台詞を下記に載せておきます。
見たくない人はスライドしないで下さい!







「もし・・・真犯人が見つかった場合、その真犯人が代わりに死刑になるんですか?」
「もちろんだ」
「・・・なぜなんです?」


この人物がなぜ、そこまで真犯人の死刑にこだわったのか。



何回も言います。



これがデビュー作とは恐ろしい!!

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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