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『Seoul Station 2016』

韓国の闇を見た
ソウルステーションパンデミック
『新感染 ファイナルエクスプレス』の前日譚にあたるアニメです。
監督が同じということもあり、伝えたい主旨は一貫している。弱者をとことんいたぶる韓国の負の部分をネチッこく描いている。差別が根強い韓国において、パンデミックが発生すると、生存率がグッと下がるね。




ソウル駅。
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若者たちが現在の社会制度について議論している。そこに通りかかった老人。見るからに体調が悪そう。

若者が声を掛けようと近づくとヒドイ体臭!


どうやらホームレスのようです。
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ホームレスでなければ助けていた

これが韓国の現状です。


ホームレスの老人には弟がいました。首から血を流し苦しむ兄をどうすることもできない。弟もホームレスだからです。
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住む家がない彼らが棲家にしているソウル駅は、弱者が身を寄せ合う最後の砦。

まるで汚いモノを見るかのように彼らを避ける市民。
序盤はこのホームレス兄弟の不幸をとことん描いています。監督が意図している部分の1つですね。


一方。
本作の主人公、ヘスン。恋人と安宿屋に寝泊まりしている19歳。
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宿泊代も払えず、主人にしこたま罵られる。ヘスンは謝り続けます。若い彼女がどうしてこんな場所に身を寄せているのか。




ネットカフェで恋人のキウンを見つけます。宿泊代も払えないくせに、自分はネットカフェに入り浸る。
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そこで見たモノ・・・



あー、売春斡旋のサイトだ!
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キウンはヘスンに客を取らせようとしていたのです。なんちゅう恋人やねん!

「もう体は売らないって言ったでしょ!」

家出したヘスンは風俗店で働くものの、借金だけ膨れて逃げ出した身。そんな境遇を救ってくれたのがキウンだったのです。しかし現代っ子のキウンも、現在の韓国でまっとうな職に就けることもなく、結局は恋人に売春行為をさせる。

先ほどのホームレスと言い、韓国の闇は非常に深い・・・。



キウンが投稿したサイトを見た男。ヘスンのあられもない姿に動揺する。
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「これは・・・」
男は急いでキウンに連絡を取ります。


一方、ホームレス兄弟の状況は悪くなるばかり。兄をアスファルトの上で寝かせているわけにもいかず、ボランティアに赴いたり、ソウル駅で助けを求めるも全くダメ。
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彼がホームレスだから?なんと不幸なことでしょうか。かれだって立派な市民なのに。
上記の駅構内、少しだけ高松駅に似てるwww



駅員に泣きついて、ようやく現場に来てもらったものの。
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兄の姿がない!血だまりだけが残されている。普通、血だまりを見れば事件性を疑うでしょうが、ホームレスというだけでしこたま叱られる。かわいそう。しかし兄はどこに行ってしまったのでしょうか。




「客」からの連絡を受けたキウンですが、肝心のヘスンと喧嘩別れしているので困りました。着拒されてるし。

なんとか客に取り繕い、その場を丸めようとしたのですが・・・
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「ヘスンはどこにいる!?」と詰め寄られる。
「あいつは・・・俺の娘だ!

キウン絶句です・・・。
娘を売春させてたのがバレてしまった。先ほどの男は父親だったんですね。ネットで娘の悲しい姿を見て激高、さらにキウンの行為でもひとつ激高!

「ヘスンは部屋に戻っているはずです」
キウンはなんとかなだめて、父親を安宿屋へと案内することに。マズイことになった~。


ホームレスの弟はソウル駅構内で兄を捜し続けます。そこは自分たちと同じ境遇の者ばかり。その中に兄の姿はありません。

路地に差し掛かった時、見覚えのある姿が!
「兄さん!!」
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アレ、腕をかじってるぞΣ(´Д`*)
振り返る兄。その目は真っ赤に血走り、歯を剥き出し襲って来る!どうなってるんだ!?

実は、かなりそばでヘスンが歩いていました。キウンと喧嘩して戻れるに戻れなくなってたんですね。キウンの着信も拒否ってるし、行く場所もなく。その近くで惨状が起きたのです。


そんなことを知らないキウンたちは、安宿屋に到着します。ヘスンの姿はない。当たり前だ。
「彼女、行くところがないから絶対に戻ってきますよ」と簡単に答えたがために、父親のさらなる激高を受ける(笑)
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マジでヘスンが帰って来なかったら足をへし折ってやる!
冗談とは思えない迫力です。娘を思う父の気持ちはそれだけ熱いということだ。


「うわっ!!」

隣人が血だらけで廊下に飛び出てきた。「なんだ?」という目で見ていると
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女主人が隣人を襲っている!!
何事ですかとキウンも廊下に出て驚く!今朝まで普通だった女主人が狂ったように襲ってきた!

なんとか撃退したものの、2人は部屋に閉じ込められた。
こんな状態ではヘスンも戻ってこれない。まずはこの部屋から脱出しなければならない。


ソウル駅でウロウロしていたヘスンは、大勢のホームレスが逃げ惑う姿を見ます。パンデミック発動の瞬間ですね。
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ホームレスたちに促されるまま、逃げるヘスン。



ホームレスたちとヘスンが向かった先は交番です。
ところがホームレスというだけで無下に追い返そうとする。警察っていつもこうだよね。見た目だけで判断してはいけないのよ!
おかげでゾンビたちが交番になだれ込み、ヘスンたちが牢屋の中で籠城する始末。
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助けを呼ぼうとスマホを探すと、牢屋の外に落ちていた(笑)
どこまでも運がないヘスンの人生。家出して自分の人生を変えようとしたのに。どこまでいっても転落の道しかないの?



ヘスンを捜すため、父はキウンを連れて脱出です。
まずは嫌がるキウンを囮に使い、車で逃げる作戦だ。これってゾンビ映画で常套手段として飽きられるくらい実行されてるよな。
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足は速いが知能は低いので、作戦は功を奏します。




彼らがゾンビ映画を観ていたなら簡単な作戦でしょうね。私もその時が来たら試してみます。(棒読み)
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車でゾンビを轢くシーンもあるあるだよな。
この街並みを見ていると、『AKIRA』の世界に近いんですよね。私がAKIRAや攻殻機動隊が好きなのは、街の雰囲気が好きなんだなって思う。NEOって言葉、ムチャ好きやし。
実際のソウルってこんなん?1回しか渡航してないので忘れました。




ヘスンは相変わらず牢屋に閉じ込められたまま。しかも噛まれた警官と共にいるから、こいつがゾンビ化するのも時間の問題。ホームレスたちもなんとか携帯している銃を奪おうと必死!
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「近寄るんじゃねぇ!ホームレスの分際が!」
こんな狭いとこで発砲しやがるキレた警官!ヘスンなんて靴を履いてないだけでホームレス扱いされた。途中で脱げただけなのにね。最低な警官である。

やっと応援隊がやって来て、ゾンビを追い払ってくれた。助かった!
最年長のホームレス爺さんと共に、ヘスンは逃げ出します。警官は信用できないからね。


ここに来てようやくヘスンとキウンは連絡が取れました!
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お互いの声を聞いてたら緊張感から解放されてウルッとする。やっぱり私たちは一緒じゃないと駄目だって。キウンから「君のお父さんと行動を共にしてるんだ!」と伝えられると、ヘスンの目から涙がこぼれます。
家を飛び出した時、父は病に伏せていた。そんな父を見捨てて都会にやって来たのに、父は私を捜してくれている。親子ってやっぱり絆で結ばれてる。



合流地点で落ち合う手筈だったんですが・・・
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ホームレス爺さんは独断で、予定とは違う場所にヘスンを連れて行く。またすれ違い!
途中、出会ったプッツンおばさんは面白かった。緊迫した場面で登場する意味不明なキャラ。混乱した世界、彼女のような精神に異常をきたす人間は多いでしょう。


ヘスンに指示された場所は病院。
しかし、ヘスンの姿はいない。いるのは医者や患者のゾンビだけ。
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ヘスンに連絡を取ってみるも、電波が通じない。



そりゃそうだ、地下鉄歩いてるモン・・・
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ゾンビを避け、確実に逃亡できる経路と言えば地下鉄のトンネルくらいでしょう。
ホームレスの爺さんと黙々と歩いていると、ヘスンはつい話しかけてしまうんです。自分の状況をポツポツとね。

「家が嫌で飛び出したのに、出会ったのは悪い人たちばかりだった」
「・・・」
「あんなに嫌だった家に帰りたいんです」
「・・・」
「お父さんに会いたい!」
「・・・俺だって家に帰りたい!!」

爺さんが大声で泣き出した(笑)
2人でワンワン泣く。緊張の糸が切れたように。こんなに苦しく怖い思いをしているのに、政府はなにをしているのだろうか。


政府は動いていました。
今は警察のみですが、凄い人数です。
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高台からその姿を見ていたキウンたち。と、電話が鳴る。やっと地下鉄から出てきたヘスンからだ。
ヘスンたちがいる場所は、ちょうど機動隊がいる場所ですね。重警備だけど大丈夫かな。




ヘスンと爺さんがゾンビに追いかけられながら辿り着いたバリケード。
そこには生き残った人たちがいました。その場から逃げる事も出来ず隔離されているのです。
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そうか、キウンたちが上から見ていた場所がここなのね。
感染の疑いがあるので留まることしかできない。背後からはバリケードを越えて今にもゾンビが襲ってくるというのに。これでは袋小路ではないか。



目の前にヘスンがいるのに、警察の強固な態勢でまったく入れない。
へなちょこだったキウンは、それでも人間か!と警官に楯突くのですよ。格好良くなったじゃないか。
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市民を助けるのが警察じゃないのか!父もキウンも必死です。愛する娘のため、恋人のため。

すると上官らしき人間が呟く。
「もう、ここからは我々の関知ではない」



そうです。
政府は軍を出動させたのでした。

必死でバリケードを死守していたメンバーも続々と死んでいく。
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ゾンビに食われるくらいなら・・・




爺さん、軍に射殺される。
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ヘスンの足元で爺さんは最期の言葉を残します。
「家さえあれば・・・駅になんて住まなかったんだ」

徴兵制度のある韓国。
爺さんだって、昔は国のために戦ってきた。それが今では家がないというだけで、世間からひどい仕打ちを受けている。国は彼らを守る事も感謝の念もない。


ゾンビが襲ってきた!!
ヘスンはゾンビと軍の挟み撃ちを避ける為、ロープを使って逃げる。途中、誘導してくれた人に助けられながらですが。
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その彼、ヘスンを助けたあとに落ちてしまいました。合掌。

次々と襲ってくるゾンビ。

なんとか辿り着いた住宅展示場に逃げ込むヘスン。
キウンに一報を入れ、疲れのために眠ってしまいます。




「ヘスン・・・」
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やっと2人は再会できました。
長かった。何故だろう、現状は解決してないのに2人は山を越えたくらいの達成感満ちている。

「君の父さんも来ているよ」
「お父さん、体調はどう?」
「うん、そりゃ元気いっぱいだよ」(確かに)


「ヘスン!心配したぞ!本当に良かった!」
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やっと3人、めでたく出会えたね。いやー、ヨカッタ×2!!
あとは脱出するだけだよ、うんっ!


ヘスンの顔色が冴えない。
ズズッと後ずさりする。


「お父さんじゃない」
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(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?


「ヘスン、やっと会えた。さあ帰ろう」

父親じゃない?(;´д`)マテマテ

「ごめんなさい!逃げ出してごめんなさい!」
「金を踏み倒して逃げようったってそうはいかん。このアバズレが!」

父親って名乗ってたこの男、実は風俗の元締めだった!!!


「アンタ!父親って言ったじゃないか!」
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一緒に行動し、信じ切っていたのに・・・。首を掻き切られ絶命するキウン。

気が狂ったように泣き叫ぶヘスン。
愛する人が死んだ今、もう抵抗する力も残っていない。


「お前が金を盗んで店を出た後、実家のオヤジに取り立てに行ったよ。『1週間だけ待ってくれ」と言うから律儀に守った俺は、1週間後に見たのはもぬけの殻の家よ。お前もオヤジもクソ人間だ」
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涙が止まらないヘスン。

ふとヘスンの様子がおかしいことに気付く。心臓が止まっている!

「ヘスン!死ぬな!」

返事がない。

「死ぬなら金を返してからにしろ!
↑最低発言


ロープ渡りをした際、足に引っ掻き傷を負っていたんです。
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絶叫が部屋にこだまする。



ソウルは朝を迎えました。
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そして『あの』高速鉄道が動き出すのです。


★★★★★★★
絵のタッチがイマイチなうえ、ストーリーも重いので観ていて疲れる。
しかし、さすが韓国。手抜きのない闇の描き方はさすがだと思います。ゾンビ発生源は本作でもわからないままですが、次作「新感染~」では少しだけ触れていますね。
「新感染~」ではクスッとさせるシーンもあったのに、こちらは徹底して弱者がいたぶられるだけの悲しいお話。
救われない、本当にドヨ~ンとさせられる作品でした。

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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

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