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読書感想文『慈雨』

遍路巡りのキッカケになった
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・読みやすさ
★★★★☆
・恐怖度
★☆☆☆☆
・大どんでん返し度
★☆☆☆☆
・感動度
★★☆☆☆
・総合評価
★★☆☆☆


警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。



定年退職した刑事が、現場におらずとも進行形の事件にどう絡んでいくのか。
読んで気が付いたのだが犯人捜しをする推理小説ではなかった。想定外デス(;・∀・)
あ、もちろん現在進行形の事件は現役刑事が担当しているので犯人は最後に見つかりますよ!


あくまで主人公、神場の40年に渡る刑事生活を回顧し、我ら読者が一緒に遍路旅で聞かされる感じかな。その回顧で彼が定年後も心を覆う事柄が浮かび上がってくるのです。
これは警察組織のあるあるだ。末端刑事と上層部の食い違いが、とんでもない結末を招くとは。その場にいた関係者が封印した消せない過去にずっと縛られる神場の苦悩。

『人生再建』を描いた」と筆者。
筆者が女性だからか、同行する妻の描写が巧いです。
その献身な妻と回る四国八十八カ所は、香川県に住む私には非常に馴染み深い。一番札所 霊山寺から八十八番札所 大窪寺までの2カ月を夫婦二人で黙々と歩き続ける。
旅先では様々な業を背負った人間と出会い、その度に思い出される事件の数々。


そのため一部、だらけてしまうという感想も聞かれるが、神場の刑事人生を幼少期から描くことによって、最後に決断した行動が最高に格好いいんです。

「逃げる人生はごめんだ」


神場を取り巻く現役刑事たちもムチャクチャ男気があってグッときます。
女流作家らしい無骨な文章ではないので男臭さがないのが、惜しいっちゃ惜しいかなぁ。泥臭いのが好みなんで。


この小説を足掛かりに、思い立って私も回ってみました。
なにがって?


お遍路です!!


そのお話はまた次回にでも・・・
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テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

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